女三世代〜認知症の母を自宅介護〜ダブルケア日記@佐賀県みやき町

佐賀県みやき町で実家で認知症の実母と同居しながらダブルケアしているちぃこの日記です♪

当たり前が当たり前に存在すること。

「お母さーん!」
って呼んで
「はーい。」
って返事が返ってくることが
当たり前じゃないんだなぁ。
ということを痛感しました。


先日ね、うちの母が
行方不明になったんです。
アルツハイマー認知症を患っていても
日頃から、散歩に行ったり
鳥栖からみやき町(片道12キロくらい)を
往復していたりしていたので

私も、ケアマネさんも、ヘルパーさんも
いつもの長めの散歩だと
夕方まで思ってたんです。

でもね、先日は違っていて
18時を過ぎても帰ってこない。

あ、これヤバイやつやん。って思った。

と同時に、本当に肝を冷やしました。

警察や消防団、近所の方
施設の方、デイサービスの方
本当に沢山の方に、一緒に
母を探して貰いました。

でも、夜の間は見つからず
深夜1時の時点で、一旦捜索は中止。

一瞬うつらうつらしたのですが
3時くらいからは、居てもたってもいられず
鳥栖方面を探しに1人でウロウロしました。

車の中でいくら「お母さん」って呼んでも
返事がないのは当たり前だけど
部屋の中や倉庫の中へ向かって
呼んでも返事がない。

いつもだったら、間の抜けた用な返事を
返してくれる母がいない。

あぁ、これでお別れなのかな
こんなの嫌だな。
もっともっと
私に出来たことあったんじゃない?
いや、何もできなくていいから
もっと一緒に笑い合えば良かった。

なんてことをグルグル考えていたら
玄関がガラガラッと開いて
明け方、母が帰ってきました。

玄関先で、子どもみたいに
わぁーわぁー泣きながら母に抱きつきました。
こんなに泣きながら抱きついたの
子どもの時以来だな。って後から思いました。

そのくらい、母が居なくなるかも
と想像した時の、心の痛みは
尋常じゃなかった。

あぁ、お母さんって、すごい存在なんだな
って改めて感じてしまった。

翌日は、デイサービスのあと

ショートステイを利用した母。
すでに、先日のことは忘れているとのこと。
うん、あんなに不安で怖くて怖くて
仕方がないことは、忘れてしまっていい。

これからは、もっともっと
家族みんなで笑い合えるように
そんな日々を送れるように

お母さんの面倒を見ようなんて思わないで
一緒に楽しく毎日を
笑って過ごすことを考えようって思いました。

うん、何が出来なくてもいい
本当に、あなたがそこに居てくれるだけで
私にとっては、心強い存在です。

あなたが笑ってくれているだけでいい。
本当に、子どもって
お母さんに対して、そう思っているんだって
痛感しました。

みなさんは、お母さんに
どんな風に生きていて欲しいですか