女三世代〜認知症の母を自宅介護〜ダブルケア日記@佐賀県みやき町

佐賀県みやき町で実家で認知症の実母と同居しながらダブルケアしているちぃこの日記です♪

時に人の本心は、残酷なものなのかもしれない。

年始に、もし余命が1年しかないとしたら

あなたは、何をして
何をしませんか?
と、自分に聞いてみました。

もうね、しないことでパッと浮かんだの
「母の在宅介護をやめる。」って。
 
いやぁ、一瞬思考が止まったよね。
子どもとして、そんなあるまじき事。
とも思ったよね。
 
でもね、私の時間は有限で
子ども達の今の時間も
今しかないわけですよ。
 
年末、保育園のグループ懇談会で
「もっと生活をさせてあげてください。」
って言われたんですよね。
 
母の認知症が進むにつれて
台所でご飯の準備をするのに
様々なハードルが増えてきてね。

 

①料理をしようとしたら

まずは食材が無事かどうかを

確認しないといけない。

母が切り刻んで
外で採ってきた草と混ぜ合わせてる。
なんてことが、頻発してね
小さい冷蔵庫を買いました。
 
②食材が無事だったら、次は
「包丁とまな板」を探さないといけない。
包丁をハサミとして使うから
縁側にあったり、文房具の引き出しだったり
母の部屋の本の間に挟まってた時も。
 
③今度は調味料がね、あっちこっちに
かたづけられてるんだよね。
とか、味噌と醤油と草と何かが
鍋の中で混ぜられてるとかね。
現在、主要な調味料は
寝室に片付けられてます。
じゃないと、使いたい調味料が
無くなってる。なんてことが
起こってしまうから。
 
ここでやっと、料理を始めます。
 
④が、今度は、お皿がなーい。
これまた、定位置に戻せないので
昨日あったとこには無い
いやむしろ、
さっきまであったとこにない。
なんてことも多発。
 
もうね、だんだんと
台所に立つのが億劫になってくるのね。
 
まだね、夕飯なら
少し気力が余ってるから
なんとか乗り切れるんだけど
朝はね、もう探し物がムリ。
 
だからね、ここ半年くらいは
毎日、送りの車の中で
途中で買ったメロンパンを食べる
みたいな生活をしてたんだよね。
 
しかも、自分の身だしなみを
整えてるのが限界で
娘っ子達のことが疎かになってたの。
 
「あぁ、いかんなぁ。」
と内心思ってたので
言われて、ぶっちゃけスッキリした。
 
「そんなん言われても、この現状を
どう変えろって言うの!」
って思った。
でもね、変える方法はあるの。
 
母に、いつもよりも長い
ショートステイに行ってもらって
部屋を片付けて、物を少なくする。
母が貯めてるのは
本当に紙切れとか本とか洋服だけだから。
 
そこから、生活を立て直そうって思った。
 
 
そしたら、年明けてさ
最初の問いが、きたわけです。
そこで、私の本心が見えてしまった。
 
もうね、そこは変えようがないんだな。
 
 
でもね、もう一つ、そこで
自分自身に問うてみたの。
 
「母の余命が1年だとしたら
あなたは、何をして何をしませんか?」
って。
そしたら、母と楽しい時間を過ごしたい。
って思ったの。
 
その楽しい時間を過ごす術は
きっと、無数にあるんだろうけど
まずは、日常生活の中の
小さなストレスを除くために
その障壁となってしまう母に
ショートステイに行って貰う。
っていう選択をしなきゃいけないんだろうなぁ。
 
悲しかったり、納得いかなかったり
色々あるけれど
やっぱり、私がストレスフルになること
生活を丁寧に送れないこと
は、改善していかないといけないんだ。
そう思ったのでした。
 
離れることで優しくなれる。
 
介護は、特に
自分を大事にする時間を
大切にしないと、家族みんなで
倒れてしまうんだなぁ。
と、実感致しました。

カフェにお出かけ

この2人の未来は守りたいから。
 
「私が守りたいのは、
いったい何だろう?」