女三世代〜認知症の母を自宅介護〜ダブルケア日記@佐賀県みやき町

佐賀県みやき町で実家で認知症の実母と同居しながらダブルケアしているちぃこの日記です♪

世界で一番大嫌い。

「そんなに死にたいなら、今すぐ、死ねばいいやん。」

 

ここ何年かで、段々と小さくなっていく

私と瓜二つな母を見下ろしながら

私は、多分、1番言いたくない言葉を

思いっきり叫んでしまった。

 

小学校5年生の頃、私は母の身長を追い抜いた。

「大きくなったね〜。」

と母は、何だか嬉しそうだった。

 

母は、甲斐甲斐しくお世話をすることが

愛情だと思っていた人で

何から何まで、自分がしてあげることが

子どものためだと思っていた。

 

小さい頃は、それで良かったし

むしろ、私よりも大事にされている弟に対して

「よっちゃんばっかりずるい。」

と嫉妬していた時期もあった。

 

それでも、順調に成長した私は

反抗期に突入した。

きっと、その頃から

母にとって私という存在が

一体何を考えていて、

どんなことをしようとしているのか

分からなくなって、

不安になり始めたんだと思う。

 

中学二年生の時、

私の机の引き出しに

片付けてあった日記帳が

私が片付けた時と

位置が変わっているのをみて

「あいつ、読みやがったな。」

と思った。

 

そのまま、部屋を出て

乱暴に台所の引き戸を開ける

「お母さん、勝手に私の日記読んだやろ。」

と問い詰めると、

母は、すぐに認めた。

 

謝られたけど、ふざけんな、と思った。

「子どもだからって、

あんたがどうにでもしていいわけやなか。

人の日記盗みみて、あんた恥ずかしくないと。

信じられん。」

って、怒鳴りまくった。

 

母は、どんな気持ちだっただろうか。

でも、それでも

どこかで、信頼していた母に

裏切られた気がして

悲しくて、悔しくて

「何なん、まじで何なん。あいつ絶対許さん。」

と、泣いて呟きながら

弟と一緒にねだって買ってもらった

二段ベッドの下の布団に潜り込んだ。

 

あの時と同じ気持ち

悲しくて悔しくて

どうしていいか分からなすぎて

この世で一番汚い言葉を吐き捨てて

泣きわめくしか

私には、出来なかった。