女三世代〜認知症の母を自宅介護〜ダブルケア日記@佐賀県みやき町

佐賀県みやき町で実家で認知症の実母と同居しながらダブルケアしているちぃこの日記です♪

もしかしたら、本当にいなくなってしまうかもしれないけれど。

ちょうど4年前のブログ。

mamaroma1109-kaigo-kiroku.hatenablog.com

この頃に比べたら
今の母は、もうほとんど
目の前の状況を理解出来なくなってて
意味のわからない話を、ずっと、私に向かってしている。
 
その話に、耳を傾け、何を話してるのかな?
と探りつつ、私も私が話したい話をする。
 
意味が分かってるかは不明だけど
笑うタイミングで笑うし
それヤダね。ってタイミングで
そう言ってくれるし
きっとさ、頭の部分にある
母の意識は、
埋もれちゃってるのかもしれないけれど
無意識の中の母は
今、目の前にいるのかもしれない。
 
そんな姿の母を見て
預けてしまったこととか
施設に置いていってしまうこととか
母に会うことで罪悪感を刺激されるのが
怖くて、面会に行けてなかった自分に
腹が立つ。
 
もっと、日常的に
寄り添ってくれる人がいる。
と、母の無意識の中に
インプット出来てれば
進行も、スピードダウンしたのかも?
とかとか、もうね
次から次へと色んな感情が湧いてくる。
 
グッと我慢してたけど
母の前で、号泣してしまった。
「そがん、泣かんちゃよかー。大丈夫やけん。」
と言いながら、私の頭を撫でてくれたのは
紛れもなく、母だったから。
そんな瞬間を拾い集めて
私はきっとこれからの母との時間を
過ごしていくんだな。
 
背中を撫で
手を握り
一緒に並んで歩く。
なんて、普通のことが
出来なくなってた自宅介護の真っ最中の私に
時間をかけたらここまで、変わるんだよ。
って教えてあげたい。
 
撫でてあげたい
手を握ってあげたいのに
心が拒否してしまう自分を
親不孝だと責めていた私に伝えたい。
 
物理的に離れて過ごすことが
その拒否感を減らしてくれるかもよ。
って、教えてあげたい。
一緒に過ごした時間が
長くてキツイほど
その拒否感を払拭する時間が
長い時間必要になるんだよ。って。
 
でも、今の時点で
この状態を理解出来る環境に
移ることが出来て良かった。
 
何かをしてあげることよりも
どんな時間を過ごすのか?
の方が大切なんだって
この頃にも気づいてたのにね
それを実行に移すのが難しいくらい
私は、判断力が鈍ってたんだな。
 
 
入院することで
使いたくなかった薬を
使うことになりそうだけど
それで少しでも母の感情が
波立たずに、穏やかに過ごせるならば
私のエゴなんて横に置いといて
正解なんだと思う。
 
 
そして、強い薬を
なるべく使わなくていいように
会いに行ける時に会いに行って
母の心を安心させてあげたい。
 
きっと、私と会って
孫たちに会って
訳の分からん会話をしている中に
ふと、母の気持ちが出てくる瞬間を
少しでも増やしてあげたら
何かが変わるかもしれない。
 
元の母には戻らなくていいから
穏やかな時間と
心から笑える時間を
一緒に過ごせたらいいな。と思う。
 

この人のこの笑顔も
母にとっては、薬だもんね。